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《ネタバレ》 不覚にもウルウルしてしまった。実話ものだから、これといったヒネリはない。事故が起こって、何人かの仲間が死んで、最後に助け出されるという、シンプルすぎるくらいシンプルなドラマである。この間に、掘削器を通して地上との通信や物資の差し入れという異色な展開があり、ただの救助ものとの相違が見られる。が、ほんとーうにシンプルな映画で、妻子との家族愛とか、善良な町の人々とか、善意あふれる記者とか、地上チームの奮闘ぶりとか、みんながみんないい人。鉱場長も自分が引き起こした事故のくせに、多少の嫌味はあるものの、結局は助けたい気持ちに変わりないようだ。ほとんどドキュメンタリーといっていいような気がする。こんなシンプルな映画を作るところ、まじめだ。ドイツ人は日本人と似ているとよく言われるが、確かに、みんなまじめでいい人。これがフランスで起こった事故なら、もっと臭みのある展開になったかも。いい意味で面白みのない話とも言える。が、昨今自殺サイトを利用したり練炭を焚いてしまうような若い子たちには、是非見て欲しいものだ。案外簡単に転向するかも。
【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-03-13 22:25:17)
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