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《ネタバレ》 昔見たときは、やけに感動に乏しいSFとしか思ってなかった。そして現在。やばい。非常にやばい映画じゃないか。原作の事は知らないが、ベトナム戦争への皮肉てんこもり。「死んだ虫だけがいい虫だ」「先に攻めたのは地球らしい」「虫じゃなく人類が未来永劫支配する」って。虫をベトコン、人類や地球をアメリカに置きかえればまんまだ。
この主人公のジョニーてのは、青2才で、家が金持ちで、頭カラッポでフットボールに燃えて、女にやたら弱くて、どう見てもアメリカそのものとしか思えない。きっと「アメリカ」という国を人で現したらこんなふうだろう。そのジョニーが、民主主義が死んだ社会で軍に入隊して(しかも女目当て)さしたる思想もなく「とにかく死ぬまで戦うのじゃ。そこに人類を脅かすものがある限り」て、間単に思いこむし。んで何の疑問もなくバカ全開でノリノリだし。バーホーベンにはアメリカがそう見えているわけね。Bメロ的なテーマとして「女のほうが一枚上手だよね」てのがあると思ったが、現れた怪物はなんと女性器そのものだし。それいじめるし。ああバーホーベンたら。とにかく最初から最後までものすごく金のかかったジョークだ。キャスパーとデニースなんてお人形感のある(人間ぽくない)2人をチョイスしてさ。映像は終始美麗。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-03-12 00:16:42)(良:2票)
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