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《ネタバレ》 はっきり言って、イタリア人でなければちんぷんかんぷんです。それでなくても難解な作りになっていて、意味のわからないシーンがいっぱいあります。いったいあの正装ディスコはなんなんだよなあ。
せめてモロ誘拐事件を描いた「夜よこんにちわ」を見ておくとよいと思います。 あのとき拘禁中のモロが、アンドレオッティの悪口をせっせと書いては送っていたなんて、知りませんでしたね~。 さて、イタリアといえば「芸術と汚職の国」という印象ですが、もはや「汚職と芸術の国」という気がしてきますね。 そして私はこの作品によって、「俺らの国では汚職と芸術が共存している」と世界中にバラしてしまったことが…すごいような気がする。 そうなんです。アンドレオッティらが〝活躍〟していた20数年間の間も、イタリアの人々は「日本人よりはるかに幸福感を持って生き」、「汚職に悩まされて芸術活動が停滞する」ということも特になくて、次々に作品を生み出していたわけですよね。 確かに、アンドレオッティのような人は壁に悪口は書かれるでしょう。誰にも心から尊敬してはもらえないでしょう。 しかしなあ、ここにいたってイタリアの人々は〝アンドレオッティ的なるもの〟と共存できるのだということが確実になったと思うのだ。なんたって本人は数々の罪を逃れたうえ、今だってベルルスコーニのような大して変わらぬ下品なオヤジに任せているんだもの、イタリアの人って。 すごく複雑な心理なんだと思いますね~この国民性。政治家に清潔や人格は全然期待しない。一部で勝手に殺し合っていても気にしない。でも時々ハッと我に返って悪者を糾弾してみるけれど、本気でやってるわけでもない。まるで満腹の猫がネズミをいじめるような…。 地方の貧しい出身であるアンドレオッティは、ニクソンを連想させます。名遂げた後の境遇も似ていますね…。しかし、アメリカ人はニクソンを許さなかったと私は思っています。反動でカーターのような超ベビーフェイスを選んだのですから。 その点イタリア人はいろんな意味でオトナですし喰えませんわ。ホホホ。 【パブロン中毒】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-05-18 21:20:39)
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