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《ネタバレ》 「5×2」に気をよくしてオゾンと仲直りしたので、ちょっと前の作品であるこれも見てみた。
そしたら「ランプリング・ワンマンショー」状態であった。ファンなら大満足であろう。 悪くはない。あえて最後まで謎が解かれないのもそれでよい。時系列も素直で見易いとはいえる。 しかし、しかーし、これを見て私はランプリングが好きでないどころか積極的に嫌いであることに気がついてしまったのだった。 お直しの入っていない中年白人女性の顔、これは笑顔じゃないと好感をもつのは難しい。ところがランプリングは正真正銘の「不機嫌顔」女優。笑っているほうが不自然なほどの女優さんだ。 なによりその口元が0点。オールタイム「への字」。そして下唇がほとんど無いほど薄いうえに、下顎が上顎より引っ込んでいるために、常に「唇をかんで」いるように見えてしまう。唇をかむというのは、何か不愉快なことを耐えている表情ですから、これを90分近くひたすら見続けるのはけっこう厳しい。見ているほうもいつしか「への字」状態に。 お話としては、もともと精神的に未熟で少女のようなマリーさんが、経済的にも精神的にも頼り切っていた夫の失踪でおかしくなっていくという話。いやほんとに、こんな妻がいたら、夫は大変だっただろう。マリーさんは、自分と夫のこと以外は、全く見えない考えない、子供みたいな人だから。いくら夫が失踪してショックだからといって、都合の悪いことは聞こえないふりをして話題を変える、すぐにバレるようなウソをつく、直視したくないことは先延ばしにする、やってることは子供と一緒。これはもともとがそういう人なんでしょう。当然姑には好かれるワケはない。夫が全面的にマリーさんを支えている体制なのだから、そりゃあ、うつ病になったって、こんな妻には言えないでしょう。こういう神経過敏な女性役にはランプリングはぴったりなんだけど。でも、やっぱり好きじゃない(この顔)。 あ、私の解釈はどう見ても水泳中に溺死、です。こんな頼りない奥さん置いて自殺できないでしょう。事実ってそんなもんだと思う。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-08-13 22:12:46)
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