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光や水の表現が綺麗で、子供のころの田舎の風景を思い出し、しみじみしてしまいます。
農薬の空中散布が行われるようになるまではどこにでも魚が泳いでいて、ちょっと山に入ればカブトやクワガタを見つけることができました。あるときからカブトムシを捕まえることもできなくなり、水路に遊ぶ魚も見かけなくなりました。映画を見ながらなんかそんなことを考えてしまいます。 失われた世界を再現したと言う意味において意味のある作品だと思います。 本家で電話を借りる場面をさりげなく挿入することで、いいことばかりではない村の生活の一端を垣間見せるところもニクイ演出です。 ただ、私にとってはこの作品が宮崎作品がつまらなくなっていく始まりでもありました。まず、「わたしたち風になってる」と言うサツキの台詞に違和感を持ちました。宮崎監督の絵でわからせる演出は並ぶものがなく、どうしてそこでわざわざ台詞で説明するのか?。この後、無駄な説明台詞が多くなったと感じています。 そして、この作品あたりから失速して行くように私には見えます。しかし、興行的にはこの後くらいから飛躍的に好成績になっていったようですので、そう感じるのは私が老いたせいでしょう。 【アホをどり】さん [映画館(邦画)] 7点(2006-03-07 08:53:30)(良:1票)
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