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初めて見たのは淀川さんがお元気な頃の日曜洋画劇場でした。この方のおかげでビデオやDVDのなかった自分の子供時代でも、古今の名作を見ることができました。ありがとう淀川さん。
<変更>言葉の問題に集約しているが教育の問題なのだろう。貧民という経済格差があるだけで血筋といったものはナンセンス。経済格差が教育の格差を生み、教育の格差を血統の格差と勘違いしているというのが本旨なのだろう。つまり、ヒギンズ教授はイライザに教育を授けることによって逆襲される。教育とは人間を自立させるものであり、彼女は自立してしまった。そのことに思い及ばなかった教授は自分の中に芽生えてしまった恋心に困惑する。思い通りになる女を欲しながら、思い通りにならない女を作ってしまったのだ。フランケンシュタインの怪物と同質のものを感じてしまう。<付け足し>幕間のあるような長い映画をDVDで一気に観ると長く感じてしまう。映画の幕間は舞台の名残なのだろう。幕間の後はクールダウンのためのお話でトーンダウンするのが常道。興奮を冷まして劇場からお帰りくださいという心遣いだ。銀幕という言葉が生きていた時代の映画です。舞台芸術のひとつとして鑑賞するという観かたもあったのだろう。歌舞伎の幕の内弁当のように、幕間の間にアイスクリームを食べたりする時間の楽しいことよ。 【アホをどり】さん [地上波(吹替)] 10点(2006-01-19 09:46:39)
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