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《ネタバレ》 『「市民ケーン」や「第三の男」、そしてエド・ウッドに崇拝された男』的な観られ方だけではない、映画ファンにはもっと彼の映像作家や俳優としての力量を堪能していただきたい、と思っている今日この頃である。で「偉大なるアンバーソン家の人々」や「黒い罠」でも良いのだが、彼は21世紀の文化たる映画を過去の文藝/シェイクスピアと結びつけようと試みていた一面もあり、「マクベス」「オセロ」も面白いがやはり個人的にはこの作品が大好きである。「ヘンリー4世」等の名脇役、大酒飲みでほら吹き、そして巨漢の老騎士フォルスタッフを演じる彼はまさに悪漢であり圧巻である。そして比類なるユーモア(次期王様たる王子と共にへなチョコ戴冠式をおこなうくだらなさ)と合戦シーンの細かいカット割りと迫力。私は先にこれを観たためにラッセル・クロウがいくら剣をぶんまわしても何とも思わなくなってしまった。この点数なのはやはり自分が英国文化であるシェイクスピアを完全に理解出来ていないためなのだが、あっけなさ過ぎるラストの寂寥感も含めて良い映画。機会があれば。
【Nbu2】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2009-07-05 18:55:09)
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