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原作者をして「無意味すぎる(だったかな?)」と言わしめた忍法帖シリーズの頂点ともいうべき『甲賀忍法帖』を映画化した姿勢だけは評価できる。が、評価できるのは姿勢だけ。志が低すぎる。登場人物は全員コスプレにしか見えない。後に『少年ジャンプ』マンガのひながたにまでになった忍法チームバトルは、ただのチャンバラごっこになっていた。原作の、バカバカしいほど突き抜けるようなおもしろさを、恋愛ごっこ(と人情ばなし)におとしめる必要がどこにあるのか? CGも目を見張る箇所はなく、全体通して見どころがない。おそらくこの映画を観て原作を読んでみようと思う人間はまずいまい。101分とコンパクトにはまとめてあるが、緩急がないのでそれでも長い。原作への愛が一瞬さえも垣間見られなかったのが何よりも残念だった(オダギリジョーと仲間由紀恵というキャストも個人的にはしっくりこなかった)。
【omaQ】さん [DVD(邦画)] 5点(2006-06-28 02:49:17)
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