バッドサンタ の 目隠シスト さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ハ行
 > バッドサンタ
 > 目隠シストさんのレビュー
バッドサンタ の 目隠シスト さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 バッドサンタ
製作国,
上映時間91分
劇場公開日 2004-12-04
ジャンルドラマ,コメディ,犯罪もの,クリスマスもの
レビュー情報
《ネタバレ》 “昔はワルかったけど、今は更生したんです。偉いでしょ”的な元不良の美談は大嫌い。グレなかった人の方が100倍偉いから。本作にも、そういうニュアンスが無いとは言いません。ただ主人公の場合は、ワルというよりダメ人間。子供もいじめられっ子。ダメな人間の成長には、心を動かされてしまいます。それはもう理屈じゃなくて。どうしようもなく好きなのです。それだけでなく、あらゆる要素が自分のツボにはまりました。まずキャラクター。主人公、相棒、死にかけ(失礼)ばあちゃん、そして悪徳セキュリティ。性格だけでなく、ルックス的にも濃いキャラが揃っています。中でもピカイチだったのがデブの子供。その登場シーンのインパクトたるや絶大。規格外の体格に鼻水、透き通った瞳。パンチ風天然パーマ。チョコバーを持っていなかったのが不思議なくらい、典型的な白人デブ児童キャラです。でも、そこいらの子役とは格が違う。もう一目ぼれ状態でした。脚本もちょっと凄い。というかヒドイ(笑)。仮にも“サンタ”がタイトルに入っている作品とは思えない下品さです。ファッ○棒ですよ。○ァック棒!普段の生活では、まず出てこない単語ですもん。子供の「ア、ハーン」連発にクスクス。1%刻みの分け前交渉に爆笑。ばあちゃんのサンド攻撃には降参しました。そしてメインとなる主人公と子供の交流。彼らの境遇に同情はしません。結局ダメなのは自身に責任がある。ただ、一人で立ち直れというのも酷な話です。人の手を借りればいい。そういう人との出会いは大切です。主人公と子供は、互いに助け合ったのだと思います。それはクリスマスのプレゼント交換のようなもの。木彫りのピクルス(このセンス最高!)に、血染めのゾウのぬいぐるみ(結果的に紫っぽい!)。金銭的な価値はゼロでも、生きる力や勇気に変わるものがある。もうウルウルでした。ハッピーエンドというより甘々の結末。主人公があれで死んでないなんてウソみたい。でもクリスマスの奇跡に感謝します。あの天然パーマ君に謹んで10点を捧げます。
目隠シストさん [CS・衛星(字幕)] 10点(2007-06-12 18:35:37)(良:1票)
目隠シスト さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-04-22黄龍の村7レビュー6.75点
2024-04-16ある閉ざされた雪の山荘で7レビュー5.00点
2024-04-12大河への道8レビュー5.75点
2024-04-07隣人X 疑惑の彼女6レビュー6.00点
2024-03-10アンブレイカブル9レビュー4.56点
2024-02-28マダム・ウェブ6レビュー5.62点
2024-02-24ボーはおそれている5レビュー5.60点
2024-02-1121ジャンプストリート7レビュー6.00点
2024-02-09嘘八百 なにわ夢の陣6レビュー4.50点
2024-01-29スカイハンガー3レビュー3.00点
バッドサンタのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS