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《ネタバレ》 入山がGACKTもどきに言い放ったように、あの不可思議な建物内はシュン君製作の“ゲームの世界”という認識で間違いないと思います。ただし、単にゲーム内の出来事を実写で見せていたという趣向ではなく、主人公らは“まるで脱出ゲームのような異世界”に迷い込んだと考える方が、映画的な浪漫に適った解釈という気がします。より正確に言うなら、“死後の世界”あるいは鬼が居るのですから“地獄”でしょうか。廃屋に入る寸前のハエの羽音、水たまりに映らなかった人の影、そして謎の電話着信(『リング』以降、電話は霊界との通信ツールとして定着しました)がその証拠。つまり迷路のような廃屋=死後の世界=地獄ということ。シュン君プログラムのゲーム世界と霊界が繋がり、其処へ主人公たちは取り込まれたのではないかと。ラスト、脱出が叶った主人公だけは死を免れたとも受け取れますが、殺されたシュン君と一緒に天国へ脱出できたのかもしれません。以上が私なりの理解です。サスペンス的には、某有名映画からアイデアを拝借した“どんでん返し”が目玉なのでしょうが、さほど驚きはありません。というのもシチュエーションの特殊さに紛れてしまっているからです。
【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 5点(2015-07-29 00:28:51)
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