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《ネタバレ》 客観的にはババドックなる化け物は存在しません。これが真実。しかし親子にはババドックの姿が見えていました。これは現実。真実に捕らわれ現実に目を瞑るのは危険な行為。母親はババドックを否定し続けたが故に彼に支配され、子を殺める寸前まで追い詰められました。我が身を守るため、愛する母を攻撃した息子は大したものです。瀕死の状況下で有効なのは、根治療法ではなく対症療法。それは現実の脅威から目を逸らさぬこと。果たして、親子はパパドックを飼いならす事に成功しました。ただし油断は禁物。いつまた奴が牙を剥くか分りません。幸運にも親子にはサポートしてくれる人たちが存在します。対症療法のつぎは、根治を目指すべきでしょう。オカルトの薄皮を被った極めて正当なサイコサスペンス。病んだ母親の表情が絶品でした。育児ノイローゼの恐ろしさを、分り易く表現した作品で、高校の教材にしてもいいくらいです。
【目隠シスト】さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-08-20 12:27:58)(良:1票)
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