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《ネタバレ》 DCコミック『ジャスティスリーグ』で突出した人気を誇るワンダーウーマンの活躍を描くソロシリーズ第2作目。今回は1984年のアメリカが舞台です。1984年といえばロサンゼルスオリンピックが開かれた年。当時私は12歳でした。その前のモスクワ五輪は日本が不参加でしたから、私が記憶に留める最初のオリンピックというワケ。開会式のロケットマンやカールルイスの9.99など今なお鮮明に脳裏に焼き付いています。そんな1984年のアメリカは、現在より遥かに人々に活気があふれていたと感じます。その時代の色彩や空気感の再現はお見事でした。そんな1984年にダイアナが戦うのは、世界征服を企む悪の怪物ではなく、“人々の欲望”という概念でした。なるほど、この題材ならば当時のアメリカが舞台としてうってつけでしょう。個人的にはアメコミで観念的なアプローチは勘弁して欲しいのですが、アメコミヒーローものって結構こういうのが好きなのですよね。『そんなわけあるかい』な甘々で力業な結末も、アメコミの大らかさで許せてしまうから不思議です。というより、本作のダイアナちゃんは前作にも増して美しくエレガントで、ゴールド聖闘士さながらのコスチュームも私世代的にたまらなく、些細な粗は気にならないのですけども。ガル・ガドット様がワンダーウーマンを引き受けてくださるうちに、どんどん新作を作ってくださいな。
【目隠シスト】さん [ブルーレイ(吹替)] 8点(2021-08-10 21:29:17)
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