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《ネタバレ》 佐藤健が良かった。殺陣のキレに加え、飄々と頼りなさげな風情の剣心とスイッチが入った時に無情な人斬りと化す抜刀斎、声音をも変化させる演じ分けはお見事。
左之助役の青木宗高は伸び伸び演技をしていて爽快。吉川晃司もなかなか。武井咲は可もなく不可もなく。蒼井優は好きな女優ですがこの映画ではミスキャストに感じました。子供が無理して背伸びしているようで…化粧が板についてない。香川照之の奇抜な演技は悪くはないが、悪役としては紋切り型というかやや毒気不足だったかな。元格闘家の須藤元気、特技生かせず(背中のコンドルタトゥーが見たかった)。 内容的には突っ込みところ多々あり・・・、そもそも2時間の枠では無理があるのか、どのエピソードも掘り下げかたが浅い。予定調和。中ボス戦→ラスボス戦へのお膳立てぶりなど先読み出来る展開や、人物が描き切れていないため唐突感が否めないところにやや興醒めした。私個人は佐藤健の剣心をもっとみたかったので、続編も念頭に入れた作りにして一つ一つのエピソード(左之助と剣心が心を通わせ絆を深める場面や薫が剣心に心を開き惹かれる過程等)を丁寧に描けば名作になりえたかとも思う。これだけの濃いキャストを集めておいてもったいない!・・・と辛口気味に評しましたが、エンタメとして十分に鑑賞に堪え、(佐藤らの)疾走感ある殺陣シーンをもう一度フルスクリーンで観たいと思わせる出来であることは評価したい。人気漫画の実写化としては十分及第点でしょう◎ 【LORETTO】さん [映画館(邦画)] 7点(2012-09-07 23:45:31)(良:2票)
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