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全体的に、NHKの「小さな旅」ベラルーシ編のような感じで、ブジシチェ村の四季の風景と、そこに住む人々の生活ぶりを淡々と紹介しています。放射能を測定するガイガーカウンターも白血病で死にそうな子どもも出てきません。どこにでもあるごく普通の農業の村です。しかしこの村に住んでいるのは、アレクセイを除いて全員がお年寄り。子どもや若い人はチェルノブイリの後、全員移住していったそうです。洗濯場の修理のシーンで、今回の修理が恐らく最後になるだろうというアレクセイのナレーションが、見る側を現実に引き戻します。この村に新しい人はもう来ないのです。人間にとって「生まれ育った場所」がいかに大切かを教えてくれる秀作です。
【鳥居甲斐守】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-01-24 22:27:47)
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