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何もないのに「俺はここにいるぞ」と言わんばかりに、いきなり猟銃の試し撃ち?をしている吉太郎。とても野良犬には見えない毛並みの良い野良犬に襲われる金田一。本物の金の矢なら重くてあんなに軽々しく持ち上げられないはずなのに、ひょいと持ち上げてしまう中尾彬。旅館の女中のミニスカと白いハイソックス。お約束の平家の落ち武者パターン、など突込みどころは多いが、随所に見られるグロさ(産婆の死体、人の手を咥えて走る犬、カラスに喰われている片帆の死体、赤子のミイラ等)と、狂ったように自慰行為に耽る岩下志麻の妖艶かつ迫力ある演技で何とか持ちこたえている。ちなみに今回小生が視聴したのはサウンド・リニューアル・エディションで、諸事情により(著作権の関係か?)劇場公開当時のビートルズ歌唱の音源が使用されていない。楽曲の「GET BACK」はビリー・プレストンの、「LET IT BE」はレオ・セイヤーのそれぞれカバー楽曲が代わりに使用されているわけだが、これも作品の魅力を半減させている。やはり歌は本物でなくては。
【鳥居甲斐守】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-01-07 22:58:25)
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