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話はいたってシンプルだが却ってオードリーの可愛さやワイルダーの手腕が引き立っている。シャンパングラスやハット、ステッキを始めとした小道具の使い方はやはりうまく、ウィットに富んだ台詞回しと全体のお洒落な雰囲気はワイルダー作品の醍醐味である。「月が手を差し伸べるのよ」は名台詞。
俳優陣は豪華だが、ホールデンとボギーの対立、ボギーと監督、オードリーの不和など舞台裏のゴタゴタがどうも映像にも反映しているようでポップなラブコメにブレーキをかけているような気がしてならない。希望していたケーリー・グラントでも良かったが年齢的にはそして彼のキャリアからしたらホールデンをはめても良かった気もするのだが。 さて本作は衣装も印象的で楽しむことができ、イーディス・ヘッドのサブリナパンツもそうだがこの作品でオードリーが初めて出逢ったユーヴェル・ド・ジバンシーの衣装も見逃せない。ドレスもそうだがパリから帰ったときのスーツ姿は何とも目を引くものがある。 【きいろのくじら】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-12-09 19:10:48)
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