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《ネタバレ》 随所に良いところはあるが全体的に長いので中だるみする部分もあるし、競りのシーンは嫌悪感を覚えるがやはりラストがあまりに素晴らしいので見る価値十分。秩序を否定され紙切れを手に殺される神父、無駄死にに近い艦長、そしてマックィーン。ラストまでの流れがあまりに哀愁と美に溢れていてラストの3ショットは震えた。1926年の中国を舞台に間接的にベトナム戦争を批判した本作ということであるが極端に皮肉る事無く他国に首を突っ込む列強の愚かさを奥深く描いた様は面白く、またもっと根底の戦争の虚しさというものがひしひしと伝わってきた。ラストだけでなくマックィーンを始めとした役者陣の動的且つ魅せる演技も迫力ある。特にR・クレンナは好きだった。マコやエマニュエル・アルサンの存在も見逃せない。R・ワイズ作品ではマイナーな一作かもしれないが見逃せない大作である。
【きいろのくじら】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2007-01-08 02:41:10)
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