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レビュー情報
《ネタバレ》 パンデミックが発生した状況をシニカルで現実的な視点で描いている映画です。
「大多数の人の善意なんて利己的でしかあり得ない」というのをルイジアナの水害で伝え聞く状況や今年の3月11日に起きた大地震の直後、自分のために乾電池や食料や水を確保した自分を鑑みて、現実的だなぁと改めて思いました。 印象に残ってるのはジェニファー・イーリーがフィッシュバーンから「君は英雄だ」って賞賛されるシーンで彼女が苦笑いする部分です。 「身の安全の確保」「ワクチンの臨床試験の時間を限りなく少なくする」「副作用のリスクを負う」など色々な要素がありながら結局は父親と別れの会話をしたかったという「利己的」な目的のための行動だったので「英雄」という言われ方にああやって笑しかなかったのかなぁと私は受け取りました。 ジェード・ロウがyoutubeでレンギョウを連呼したり彼の保釈金が支払われるのを刑事が苦々しく語るシーンはとっても今風でありえそうで吹き出してしまいました。 お涙頂戴的なシーンや活劇シーンが無く淡々と進むのでエンターテイメント性は少ないと思いますが時計を気にすることなく楽しめた良作だと思います。 【AIRS】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-11-19 22:16:05)(良:1票)
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