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《ネタバレ》 同性としてよくわかるんだが、女にはどこかこういう狡さがあるんだよな、たぶん。好きな男の腕の中で違う男の夢を見るって言うし。最後、二人がくっついていたら陳腐なラブストーリーなんだけど、献身的な彼の愛を主人公がやっぱりかわしちゃう、それでも何だか幸せそうという、悲劇でも喜劇でもないふわっとした感じが非常に現実的。自分を愛する男という保険をかけて、幸せを求めて男から男へと渡り歩くハルコは地味に嫌な女だと思うけど、そんな彼女に一心不乱に片思いの渋川清彦(役名失念)までもがその関係性を心地良く受け入れているんだから世話ないよっていう感じである。ちなみに一見意味がなさそうなバイの店長の存在は、主人公二人にみられる男的な恋愛観(好きだから付き合いたい、好きな人だけを求める)、女的な恋愛観(好きだから逃げたい、他を求める)の中間的概念(好きだけどどうにもできない、好きだからこそ表面的には他を求める)の持ち主として描かれているのかなと思う。なかなかいい味出してますわ。
【よーちー】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-03-06 22:15:38)
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