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《ネタバレ》 山下敦弘監督はどこまでいっても、どんな俳優と組もうと、変わらない。彼の撮るもの全て、山下映画。結局はそこに落ち着くのだ、ということを見事に証明した作品。勿論、描いているテーマ自体はこれまでとは段違いに深い。何しろ学生運動だ。人が死ぬし、政治的だし、重い。しかしそれらが収束するところは結局人間の情けなさや弱さである。主人公たちはとにかくしょぼくて、ダサい。人間くさい。最後の妻夫木聡の男泣きシーンを見て、なるほど、これが撮りたいがための二時間ちょっとだったのだと納得した。余談だが、取り調べで言い逃れる松山ケンイチが山本剛史の演じる尾崎充や船木テツヲにみえたことにはかなり驚かされた。嫌味といえばの山本剛史よ、もっともっとメジャーになってくれ(ファンの切なる願い)。
【よーちー】さん [試写会(邦画)] 8点(2011-06-03 12:16:04)
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