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《ネタバレ》 「イングロリアス」では身の毛もよだつほどの悪役俳優ヴォルツを、今回いい役に起用した、タランティーノの人づかいにニヤリとした。内容はと言うと、今までタランティーノの吐き気がするほどの残虐さに、主人公が逆境に陥った時、その彼女にもどんなに冷酷な仕打ちが来るだろうかとヒヤヒヤさせられたが、案外、従来の映画作りのように、主人公を中心に世界が動く。タランティーノも人の子であったか、と思った。ユーチューブが出てきて、場面の面白さだけでは2時間観客を惹きつけるのが難しくなった昨今、それでもタランティーノは面白い。光る血しぶき、独特のキャスティング、猛者との決闘の暗示するかのようなスローモーション、そして絶妙な選曲。映画の生き残る道を示してるかのようであるが、タランティーノ自身もあと数本で映画作りはやめるとのこと。モッタイナイネ。
【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2015-01-11 10:22:36)
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