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《ネタバレ》 最悪の事態を想定した、国家の危機管理の在り方を問うた映画だと思います。島国で育った日本人が難民として世界に散らばった時、大陸での血なまぐさい闘争の歴史をくぐりぬけた海千山千の民族相手にどう生きていくのか?とても寂しい結末でした。子どもの頃、親に連れられて観たこの映画のラストはしっかり覚えてます。自分もバイクで日本中をあちこち訪ねましたが、どこの地方に行っても、気軽に声をかけてくれた人たちがいて、母なる国というイメージが自分にはあります。東日本大震災は、そんな人たちが被災したのだと胸が痛かったです。でも自然にはやはり謙虚な気持ちで接しなきゃいけないのかもしれない。災害にあってもくじけず、復興する気持ちは立派です。人間力が大きいと思います。でもまた同じ場所で地震や津波などの災害はくるかもしれない。だから最悪の事態もかんがえて、首都をどうするとか、こういう災害の時はどうしておくべきだとか、もっともっと突き詰めて考えなきゃいけないのではないでしょうか?いつからか、天災をあまく見るようになってしまっていたのではないでしょうか?今回の震災で日本の危機管理の甘さが露呈してしまいました。地震がある可能性の高い地域に原発をつくっていたり、地震がおきてもマグニチュード8くらいだろうとか。この映画のメッセージは深く受け止めたいものです。前のレビュワーさんのESPERANZAさんの意見にはまったく同感です。
【トント】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-04-25 00:03:20)(良:1票)
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