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《ネタバレ》 この時代は女性映画がたくさん出た。この映画もその一本。ベトナム戦争で病んでたアメリカ(っていうか既に病んでたのかも)その中で孤独の中、自由と自立を求めた女性たち。精神的にも肉体的にも幸福になって、愛は完成する。知的な女性は特にそう思うんじゃないのかな。この映画の主人公は、可哀そうにこれが二分されてしまう。先ず、彼女には子供を産むと病気持ちになるんじゃないかという悩みがあった。そこに話の冒頭に出てくる教授がいい加減な人物だったことがまた不幸。「愛」を大事に思っていた彼女にはこれがまずショック。その後も親しい人が情欲におぼれるのを見て、とまどい、夜の世界を徘徊するうちに壊れた男性が近寄ってきて、彼女も壊れてしまう。でもこの映画はそんな彼女を突き放さない。彼女なりに何とか頑張っている姿を丁寧に追う。でもあのラスト。彼女にも転機はあった。真面目な青年がいることはいた。でも、この青年があらわれた時、彼女にはもうこういう青年には物足りなさを感じていたのかもしれない。とても切ない展開。(因みにこの青年役の役者さん、どっかで見たことあると思っていたら「ダイハード」の嫌われジャーナリストでした)この年には、他にも女性映画の秀作がたくさんあるらしい。次はジェーンフォンダの「帰郷」を観てみるつもり。
【トント】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2011-04-03 08:32:29)(良:1票)
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