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《ネタバレ》 素晴らしいの一言。登場人物たちはある日、何もかもが謎の空間に閉じ込められる。残されているわずかな手がかりを頼りとして、一致団結して脱出を試みる。だが、時が経ち、疲労の色が濃くなるにつれて、団結していたかに思えた人間たちの関係は悪化し、対立する。そして衝撃のラストを迎える。
誰のための、何の利益があるのかも分からない謎のシステムを作っていたのが、他ならぬ自分自身だったという皮肉。出口へと導く鍵は与えられるのに、システム自体の謎は明かされない不安が、現実の社会に対するそれらと重なって見えてしまう。 そしてラストシーンを、人間に対する絶望と見るか、希望と見るか。どちらにしても、最大の恐怖は人間自身であることに変わりがない。それが、後味の悪さと映ってしまうのだろう。 おまけに収録されている短編作品も良い。 【FJ.】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-06-09 03:04:43)
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