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ラフ3のフィナーレあたりでプッツン、というのは脚色なんでしょうかね・・・
その背景的描写も中途半端でとってつけたような感じがしました。 おそらく迫害を受けた過去のあるユダヤ系の親父さんの意固地さ、偏狭さの背景や 窮乏にいたる経緯などはさほど明示的にはフォーカスされていません。 昨今の映画のなかでは、ほどよく短くそれ自体は好感がもてますが、にもかかわらず 全体的に締まりがない印象。深い意味での感動はあまりなかったです。 華をそえるラフ3の聴き所も「ええー!」ってくらいすっぽり飛ばしてるし、正直 あててる演奏者のできもそんなによくない。 ラフマニノフ自身も遺伝性の精神疾患だったらしいので、描きようによってはラフ3 の担う意味を幾重にも重ね塗りすることもできたろうに・・・勿体無い。 狂気手前の病んで鬼気迫るというより、ものすごく理知的でスタイリッシュな演奏に 聞こえましたよ。 レッスン途中では(あいかわらずか細い病弱風なのに)なぜか急に弦を切るほどの ヴィルトォーゾに変身してしまう(w。いい意味で暗くないのが救いなのかもしれ ませんが、伝記ものとしても音楽映画としても失敗だと思います。 【ウンコマン】さん [DVD(字幕)] 4点(2008-04-20 23:58:29)
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