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《ネタバレ》 キネマ旬報ベストテンは最早その役目を終えたのかも知れない。
受持ちの生徒に娘を殺された中学校女教師の復讐譚。まるでマンガの様な、ゲームの様な、荒唐無稽な、現実味の無い、痛みも涙も憎しみも悲しみも下手にカリカチュアライズされ、まるで蝋人形のように血の通わない、したがって観る者が作中の登場人物に感情移入が出来ない、いかにも作り物といった作品に仕上がってしまっている。 結局人間の感情、心の揺れが表現できていない為に、叫びや血や涙や炎が飾りとしてしか機能しない。 面白いでしょう、怖いでしょう、可哀相でしょう、今の中学生ぽいでしょうはい二時間経ちました、映画です。そんな印象である。 只「なーんてね」は、非行の矯正など不要で、罪には罰を! という製作者の意思が見えて良かった。 しかしこれがキネ旬の二位とは邦画の(洋画も似た様な状況だが)現況に暗澹となる。 ベスト作品を一本を選ぶことさえ儘ならない時代に、ベストテンはいかにもつらいのではないか。 【高畑カムバックプリーズ】さん [DVD(邦画)] 3点(2011-01-22 01:08:59)(良:1票)
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