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《ネタバレ》 福田監督は嫌いじゃなくて、勇者ヨシヒコとかアオイホノオとか変態仮面とか、ギャグとストーリーのバランスが良いときなんて、本当に楽しい作品を作ってくれてると思ってるんです。
でも、なんというか、最近の新解釈三国志とか、聖おにいさんとか、ちょっとギャグセンスが悪い方に作用しちゃってると感じてます。しかも、福田監督本人はそれをわかってない様子なのが、ちょっとつらい。 アンダーニンジャは、原作がシリアス要素が多め、ちょっとした笑いや不思議な会話が混ざってるという感じ。それが幾分良い方に作用したのか、この映画は最近の福田監督にしてはギャグ部分のセンスが少し抑えられて、まあ見られるようにはなってます。 それでもね、襖の開け閉めの部分はまあ許せるにしても、パーカー透明化のオンオフをやり過ぎとか、やっぱり悪目立ちする演出がきついとこもあります。佐藤二朗の外見の描写は原作通りなんだですが、映画にするならもっと抑えた方がいいと思ったり、原作に忠実にすべき部分と脚色すべき部分のバランスもあんまり良くないです。 映画監督って、「~組」と言われるくらい役者やスタッフを囲い込む感じなんですが、それって周りからのキツイ評価が届かなくなる性質もあって、外部からの刺激が必要なんですが、福田組はそういう新陳代謝が少ない。下手すると裸の王様になりかねない。だから、思い切って、どこかでなにかを一新すべき時期だと思います。 はっきり言うと、佐藤二朗、ムロツヨシの重用は一時控えるべきではないかなと思いますよ。 山崎賢人、間宮祥太朗はいい演技でした。浜辺美波も金髪以外は結構いい感じ。VFXはまあこんなものか。上忍の表現はなんとかしたいところでしたけれどねえ。 そして、ラストは続編狙いなのかも知れませんが、原作をずっと追ってない人には意味不明になりませんか?もう少し配慮が欲しかったところです。 評点は、最近の福田監督にしては、一応見られたということで、少し甘めです。 【えんでばー】さん [映画館(邦画)] 6点(2025-01-26 16:31:58)《新規》
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