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えらいものをみてしもた。
直後はそれでいっぱい。確実に今までみた中で一番恐ろしい映画となった。 観て三日は、突然目の前に永田洋子が現れて、あの目で、わたしを石のように固定し、 「○○さん。あなたは、あの時○○したわね。あなたは、それを、どう総括するの?」と、ゆっくりと刺すように、問う。そのイメージに苛まれた。 実際は、長身のわたしよりはるかに小柄だと思われる彼女の、巨大な威圧感。 「自己批判しなさいよ!」問いつめられ問いつめられ否定され否定され、自分というものの意味をとことん剥がされて、 恐怖に視界の狭まったわたしは、あの場で一体どう言うだろう?わたしに一体、何ができるだろう?そう真剣に想像することは、息が詰まるほど恐ろしい。恐ろしいがきっと「何か」にはなる。一度は観て欲しい。そしてリアルに想像して欲しい。 しばらくは(きっと何年か)観る自信はないけれど、たとえ二度と観なくても、あの叫び声は、一生忘れないと思う。 【air】さん [映画館(邦画)] 9点(2008-05-27 12:26:56)
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