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《ネタバレ》 ブレ過ぎ。どの題材で怖がらせようとしているのか掴み所が無い。ちょいちょい伏線も張って、隣の爺さんに会うまではバッチリ掴みOKだったのに、かなり早い段階で正体見ちゃったからこの後どうなるのかと思えば案の定、爺さんそこでリタイヤ。クラスメートの「あの団地は幽霊が出る」という説や、毎朝聞こえる目覚まし時計の音、公園の少年が指差す部屋が得体の知れない隣室だったり、家族が何度も同じ話を繰り返したりと前振りがどんどん期待を盛り上げてくれたのに対し、実は前敦に原因があったという非常に残念な中オチ。キ○ガイが見る世界じゃ心霊現象じゃなく何でも有りの妄想展開になっちゃうじゃないかと心配していると、大ボスの正体判明で少しも怖くないどんでん返し。さらに手塚理美が本気になった時点でこれは解決しないんだろうなと読めてしまう。ラストはと言うとさらに予想を上回るガッカリで、助けようとした青年がとんでもない目に遭って前敦はさらにヤバい事になっていくだけってそれちっとも怖くないんですけど。あんなに前敦を慕ってた大ボスは最後どこに行ったの?あっさり前敦を諦めたの?盛大にお祓いを始める手塚理美軍団は微塵も役に立ってないし、青年を痛めつける手段が訳分からないしで残念のオンパレードだ。ホラーだったのは最初の爺さんだけで、話が進む毎にガッカリ感が増していく非常に残念な映画。見ている側を騙せばいいってもんじゃないんですよ。余程唸らせる効果が無ければホラーに意外性なんていりません。もっとストレートに怖がらせて下さい。ホラーファンは「すごいな~よく練られた映画だな~」なんて感心したくて見るんじゃなく、恐怖が欲しいんです。それと軽く突っ込ませていただくと、手塚理美の言う「霊は場所ではなく人に憑く」って断言しちゃっていいのか?だったらお祓いは前敦のいる所でやらなきゃ意味無いだろう。なんで遠隔でお祓いが出来ると思ったんだ。お祓い成功するどころかカウンター食らってんじゃないか。ちょっと霊能者にしては無能過ぎる。醍醐味の一つである化物との対決が全く対決になってないのがまた残念。前振りが良かったのと、爺さんがホラーしてくれたのと、序盤のみのる君が可愛かったので3点。
【にしきの】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2015-11-24 21:46:25)(良:1票)
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