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レビュー情報
《ネタバレ》 オードリーの可憐さが強く印象に残っています。
オードリーが演じるのは奥手な音大生。恋愛経験も乏しく垢抜けない部分が残ります。そんなオードリーが、ゲイリー・クーパーが演じる世界的にも有名なプレイボーイと出会い、あの手この手を尽くして恋愛遍歴が豊富な大人の女性を装い、自分に夢中にさせることに成功する・・。そんな話です。ただの小娘が経験豊富な大人の男を手玉に取るなど、多少無理がある話ですが、コメディなのでそこはご愛敬ということでしょう。 全般的に「大人の男性に憧れ、目一杯背伸びをする娘」を描いたロマンチックさがこの映画の魅力ですが、私が特に好きなのはやはりラストです。オードリーの父親から全てを聞かされたゲイリー・クーパーは、汽車に乗ってその地を離れることを決意します。それを見送りに来たオードリーが、既に汽車は動いているのに、涙を流しながらホーム上をいつまでも追い掛け続けます。そんなオードリーの思いがとても切なく愛おしく感じられます。 ビリー・ワイルダー監督ならではの小道具を活かした軽妙で洒脱な演出。そしてこの映画では「ちょっとイモっぽい垢抜けない娘」を演じつつも、その可憐さで魅了してくれるヘップバーン。思い出に残る大好きな映画です。 【wayfarer】さん [DVD(字幕)] 8点(2020-06-14 02:23:57)
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