ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー の Sgt.Angel さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ヘ行
 > ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー
 > Sgt.Angelさんのレビュー
ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー の Sgt.Angel さんのクチコミ・感想
作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 これはスゴイ。2009年まだまだ年初めながら傑作と言っても過言ではないでしょう。『パンズラビリンス』を作って一皮剥けた様子のギレルモ・デル・トロ。前作では大いにやり残したことがあったように思うのですが、今作では彼のビジュアル・センスは遺憾なく発揮されています。すでにキャラ紹介が済んでいるおかげで、ヘルボーイ、エイブ、リズらの人物の掘下げに集中できているうえ、インパクト不足だった前作に比べ、冒頭の木偶人形での語り、ヌアラ王子の殺陣、“歯の妖精”襲撃シーンでデル・トロのファンタジックながらもどこか生々しい圧倒的な世界観に引きずり込まれる。
物語はストレートなものながら、その核を担っているのはヘルボーイ、エイブの人並みに純粋な恋という点が他とはひと味違う所。
身内の者を除いて人間には例外なく嫌われ、自身もその容姿に悩んでいる。しかし中身はもの凄く人間的で恋人の悩みを相談し(愚痴り?)合い、酒を飲んでカラオケを歌いまくる。この笑ってしまう場面でヘルボーイらの人間味が大いに感じられる。
前作では人間側を代表してマイヤースがいたものの、今回はほぼ完全に人間側の視点を排して、いくら忌み嫌われ世界が滅びようとも、最愛の人がそばにいればそれで構わない、といったヘルボーイたちの愛情がブレずに見事に描けているように思う。
アクションシーンも大満足。ヘルボーイvsウィンクのガチンコ対決や“森の神”エレメンタルの大怪獣シーン、ラストのゴールデン・アーミー、ヌアダ王子との決戦。どれも文句なしに素晴らしい。
それに今作は死の天使やゴールデン・アーミーの造形などのサブキャラクター達にもデル・トロらしいこだわりが見られて良かった。堅物のようで意外と武闘派のヨハン・クラウスが実にいいキャラ!
クリーチャーの造形・描き方としては一つの完成形とも言える大傑作。 映画館で観られて本当に良かった。
Sgt.Angelさん [映画館(字幕)] 9点(2009-01-22 01:07:06)(良:1票)
Sgt.Angel さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2010-06-16アウトレイジ(2010)9レビュー6.60点
2010-04-25タイタンの戦い(2010)4レビュー4.98点
2010-04-10第9地区10レビュー7.07点
2010-03-28デビルズ・リジェクト~マーダー・ライド・ショー2~9レビュー6.38点
2010-03-19人間失格7レビュー4.26点
2010-03-15シャーロック・ホームズ(2009)8レビュー6.06点
2010-03-15パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々4レビュー4.40点
2010-03-06パブリック・エネミーズ7レビュー5.73点
2010-03-06コララインとボタンの魔女9レビュー6.74点
2009-09-20続・夕陽のガンマン/地獄の決斗10レビュー7.34点
ヘルボーイ/ゴールデン・アーミーのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS