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《ネタバレ》 “ビッグ・ダディ”はいかにも大物という貫禄ですが、P・ニューマンとの会話で判るように実は親父はホーボーだったという成り上がり者。妻やニューマンに自分が注いだと思っている愛情もお金や物質的なものに過ぎず、家族はそういう“ビッグ・ダディ”にはうんざりしてそれぞれ割り切った感情しか持っていないのに、本人はそれに気がついていない。ただの傲慢で専制的な南部男の様で、実は心の奥底には成り上がったのに消えることがない虚しさを抱える人間像をバール・アイブスが好演しています。自分としてはテイラーやニューマンより彼の存在がこの映画では大きいと感じました。ニューマンがテイラーを嫌う理由が、テイラーがゲイの相手と不倫したことになっては、原作劇の本質が台無しになってしまったのではないでしょうか。そして強烈な印象を残してくれたのは、グレムリンみたいな面相の兄嫁とそのガキどもでした。
【S&S】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-05-23 20:21:50)
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