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《ネタバレ》 重い映画、であります。もはや父親が家長としての機能を果たさなくなってきた時代、その結果を気負いや批評もなく、ただあるがまま提示している。かなりクールですね。というか、クールにならないと、こうした映画は撮れないのでしょう。ある意味運が悪い家族とも思いますが、以前ならそこを団結して乗り越えるところを、団結できず坂を転げ落ちるように悪い方へと向かってしまう。近くにいるはずなのに(いるから?)何も言えない明子が哀しい。そういえば、彼女は病院ではそれほど重症に見えなかったのに、あっさり死んでしまうとは意外。もしかすると、あの時は助かったけどその後自殺したとか? この辺は曖昧に処理されていて、見る側の想像に任せているのでしょうか。それと、明子の死まではほとんどBGMを使わず、死後音楽が流れまくるというのも、効果的というか意味深ですね。
【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2010-02-05 19:47:51)
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