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《ネタバレ》 原作は読んだことがないのですが、聞いたところによると主人公はキリスト教徒なのだとか。それはけっこう重要な設定だと思うのですが、映画ではそれらしいことを示唆するだけで終わっているのが少々残念。
それはともかく、本作では「人間であるとはどういうことか」というのがテーマのようで、戦争というのはあくまで背景であり、カニバリズムも問題が顕在化した、ある種象徴のような扱いだと思います。だから本質は反戦ではないし、食人ばかりをことさら取り上げてあれこれ言うのも、ちょっとズレているかなぁという感じ。船越英二はあまりタフには見えないのですが、最後の「普通の暮らしをしている人間に会いたい」というところで納得。「見た目が普通」というのが大事で、強靱なタイプではあそこで逆に説得力がなくなってしまうでしょう。インテリのクリスチャンという点でも、よくあった配役だと思います。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2017-05-04 20:22:26)
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