| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 いよいよ完結ですが、前作に増して哲学的・観念的な会話が出てきます。しかし、結局梶は三千子に会えない。というか、三千子の生死自体不明のままです。思想を語ったところで生き延びられるわけではないというのが、戦争の現実であり、このシリーズの核でしょうか。裏返せば、思想を語れるのは平和な証拠のなのでしょうね。
それにしても、最後になって桐原に制裁を加える梶は怖い。第一作で私的制裁を糾弾していたのと同じ人物とは思えません。これは、戦争の場にあっては個人の思想など用をなさないということを、端的に表しているのかもしれません。 終盤やや駆け足気味だったことが残念でした。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-10-04 22:30:54)
アングロファイル さんの 最近のクチコミ・感想
|