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《ネタバレ》 さまざまな困難にめげず前を向いて生きてゆく親子……という、なかなかの良作でした。兄や父が死んでしまうのに、けっこう笑いをとる場面があったのもよかったです。そういう点では、小さい子と岡田英次が楽しい。それはともかく、家族間の微妙な心理の綾を繊細に描いていたと思います。音楽はあいかわらず素敵。
しかし本作では、やはり香川京子が光っています。そのお茶目っぷりも、家族を思いやる気持ちも、母が再婚するのではという悲しみも、どれもこれも魅力を感じさせます。田中絹代のおかあさんもすばらしいわけですが、娘がこれほど魅力的でなかったら、必ずしも傑作たり得なかったのではと思われます。すべてがあるべきところにキッチリはまっているという感じ。家族の絆、そして旅立ちを描いたということを考えると、震災後の日本人に必要とされるのは、このような映画かもしれません。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-01-05 16:28:52)
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