| 作品情報
レビュー情報
荻上監督作品の代表作であり、
彼女のキャリアの中で個人的にも最も好きな作品。 舞台はフィンランド。 個性的な3人の日本人女性が繰り広げる物語。 小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ 3人の関係性はいつもながらに安定感があります。 私が特に好きだったのが小林聡美演じる主人公のサチエでした。 夢はあるけれど片意地をはらない、素晴しい女性像を演じます。 そんな彼女は作中、印象深い言葉をいくつか残しました。 その中に、ミドリ役の片桐はいりさんに 「サチエさんは好きなことして暮らしていていいなー」 と言われた時の回答 「嫌いなことはしないだけですw」 という言葉がありました。 現在の日本では戦前に比べ女性は自由になったと聞きます。 しかし現状は30代で独身の女性を「負け犬」と揶揄したりする社会が悪いのか、 本当の意味で自由な女性というものには中々お目にかかりません。 ちょっと拡大解釈しすぎなのかも知れませんが、 この映画はそんな現代人に「こんな幸せもあるのだよ」と投げかけてくれるような気がします・・・。 沢山のお金。誰もがうらやむような仕事。庭付き一戸建て。素敵な結婚相手。 そんな風に「社会につくられていない幸せ」が確かにこの映画にはありました。 今の日本の社会に欠けている「何か」を見つけられる一本。 【吉祥寺駅54号】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-07-12 20:50:08)
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