ハクソー・リッジ の Dream kerokero さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ハ行
 > ハクソー・リッジ
 > Dream kerokeroさんのレビュー
ハクソー・リッジ の Dream kerokero さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ハクソー・リッジ
製作国,
上映時間139分
劇場公開日 2017-06-24
ジャンルアクション,ドラマ,戦争もの,実話もの
レビュー情報
《ネタバレ》 戦闘シーンは圧巻!でもなんだろう、主人公が銃を握れなくなった理由がどうも胸に響かない。だってあんな場面なんてたま~に見ることもあるし、あれくらいで銃を握れないなんてどう考えてもピンとこない。誰かを撃ってしまったとかならまだ説得力あった気も・・・。まあ実話なんでね、そこは置いときますか。
ただな~、殺さないことが偉いみたいな主張は、宗教観を前面に押し出してるみたいでむず痒い。出来るだけ殺したくないとか、銃は持っても弾が入ってないとか、あまりにも聖人君子すぎてリアルにとらえにくいんです。で、敵である日本兵の、まるで鬼畜生のような行動がより一層主人公を聖人君子として際立たせちゃううんだよな~。同じ日本人としてとっても複雑でした。あと切腹シーン、あれいる?

戦争って、善悪の倫理を持ち込んではいけない領域のような気がするんですよ。どっちが良いとか悪いとか。主人公が助かったのも仲間による援護射撃なわけでしょ。銃によって救われた命でしょ。だから主人公だけがまるで特別みたいなのもやっぱ納得できない。衛生兵なんて他にもいっぱいいるし、たまたま主人公が大勢の命を救える状況下にいただけであって、彼一人が特別であることがやっぱしっくりこなかった。

この映画って自分の中にある宗教概念や倫理観みたいのを、ものすごく試されてる気がする。そこが狙いなのかもしれないけど、だったら平等でなければいけないとおもうんです、描き方が。日本兵は助けてもらったのに、白旗上げて相手を油断させておいての手榴弾って、なんかね・・・これじゃあどう転んだって、絶対的正義=主人公・絶対的悪=日本兵、ってなっちゃうじゃないですか。メル・ギブソンが、いやそうじゃないと言ったとしても、社交辞令のようにしか受け止められんですよ。私は頭でっかちなんですかね。

とはいえ、長時間飽きなかったし決して悪い映画だとは思わないです。はい。悪い映画ではないというのはつまり、多くの人に考えさせる、不変的テーマについて語り合わせる、そんなことができるパワーを持っているからです。それにテリーサ・パーマーちゃんは可愛かった。ただ主人公のアンドリュー・ガーフィールドは、うまく言えないけど、感情移入しづらかった。うまく言えないけど。(^_^;)
Dream kerokeroさん [映画館(字幕)] 6点(2017-07-01 21:39:25)
Dream kerokero さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-11-18マイ・エレメント7レビュー7.12点
2024-11-17グラディエーターII 英雄を呼ぶ声6レビュー6.37点
2024-11-07ヴェノム:ザ・ラストダンス5レビュー4.75点
2024-11-01十一人の賊軍6レビュー6.80点
2024-10-31ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り5レビュー7.31点
2024-10-22ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ4レビュー5.88点
2024-10-21ミッドナイトスワン7レビュー7.30点
2024-10-14ドロステのはてで僕ら6レビュー7.27点
2024-10-10リバー、流れないでよ6レビュー6.50点
2024-09-29FALL/フォール6レビュー5.93点
ハクソー・リッジのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS