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《ネタバレ》 これまでの勧善懲悪型の西部劇とは一線を画し、アウトローたちとその末路、そしてその古き西部劇の時代への告別を感じさせる傑作だと思う。
キレイ事を語らせて、観客に媚びることは一切しない。残虐であろうとなかろうと、登場人物たちが生きていくためには選択せざるを得ない・・・あるいはそうするしか生きていく術がない人たち。無慈悲で容赦ないペキンパーのそうした視線を感じつつも、運命共同体的な男同志の絆をデリケートかつ荒々しく描いていて、そこに魅せられる。 ピークはやはり、ラストのスローモーションの手法を用いた大殺戮場面。 俳優たちも皆、渋くてカッコいい。役作りにあたって、ペキンパーを観察しペキンパーを真似したというホールデン・・・ペキンパーの娘が父にそっくりと語っているが、その意味でもペキンパーの自己投影を最も現わした作品のひとつといえるのかもしれない。 【さるさるさる】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-01-06 15:23:46)
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