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《ネタバレ》 今回調べてみたら、ロドリゴ・ガルシア監督が携わった作品は、今作以外には21グラム・愛する人を見たことがあった。21グラムを見たのは10代の時だったので今見るとまた評価が違うかも知れないが、3作の中で一番好きなのは「愛する人」でこの作品が二番目、その差は僅かである。
今作で一番好きなのは4話目(レズビアンの女性と死にゆく恋人)で、一番共感できたのは2話目(不倫相手の子供を中絶する女性)で、一番ほっとさせられたのは3話目(シングルマザーの女性と、引っ越してきた男性との恋)である。好き・共感・癒しなど、様々な角度から楽しめた。 2話の主人公は、中絶にためらいはなく強気に見えるが、自暴自棄になっているだけというか、なるようになれという“流され感”の描写が巧みだと感じた。新しい相手(部下)とのセックスは拒まない、ホームレスの女性に罵られてもさえぎらず、だからといってその女性が会いに来ても、自ら迎え入れるわけでもない…ただその場の状況に流されて身を任せ、妊娠したという事実を含め、自ら考えることを放棄していたのかな、と。 そんな彼女が、中絶手術後に路上で嗚咽し涙するシーンは印象的だった。余談だが、中絶手術をここまで生々しく描いた作品は初めて見た。 同じロドリゴガルシア監督・脚本で、女性をテーマに描いた作品では「美しい人」が未見なので、また機会があれば見てみたい。 【Sugarbetter】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-08-24 21:09:01)
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