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《ネタバレ》 シリアス寄りのクライム・ムービーと思って観始めたんですよ。見目スタイリッシュな兄弟、クラシックを聴きながら現場を検分するクセ強そうなFBI、マフィアが殺られてこれは血で血を洗う惨劇に発展するのだろうな、おっかないな・・・と。
いや、シリアス目線を捨てたのはどのあたりだったかな。デフォーが床を共にした相手(男)に「このオカマ野郎」(!!)と言い放ったトコだったかな。ここで点になったわたしの目はその後ずーっと点々のままでした。 わりかしすぐ殺られる悪役マフィア、キレいまいちのアクションシーン、主人公兄弟二人の狂気度の低さ等、バイオレンス分野最高峰のタランティーノレベルには及ばない。及ばないものの、怪方向へ振り切れたW・デフォーの貢献もあって、おやなかなか良いんじゃないかこの映画、と私的評価はうなぎ上りに。 デフォー、凄いもん。どんどん加速度増しの怪演だもん。仕草も表情もどんどんと。セルフパロディまでかますのかあ、そこがピークかと思いきや血も凍る女装ときたもんだ。参りました。 正直デフォーが凄すぎて兄弟側の主張「悪への社会的制裁」の是非についてはけっこうどうでも良くなっちゃった。 Pコートの着こなし方のお手本とW・デフォーの最高の仕事が観られる、わたしにはコレはそんな映画です。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2023-03-09 17:58:27)
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