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150分もの間ひたすら見せつけられるのは、ナチの残虐非道ぶりと一人のユダヤ人の男が逃げ隠れする様。これでもかこれでもか。ナチスの人を人とも思わない鬼畜な様はこれまでも数多のジャンルで描きつくされてきたけれど、ポランスキーの粘着質なタクトは克明にしつこく糾弾し続ける。気分は良くないしドラマの展開も意外性はほとんど無い。このピアニストさん、本当に「逃げてるだけ」なんですもん。けれど、実話の持つ衝撃の大きさ、覚悟を決めたうえでのピアノ演奏の芸術の崇高さ、作り手の「何が言いたいのか」が100%伝わる明確なメッセージ性、やはりどれをとっても一級品の作品であるかと思います。
【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-08-28 00:23:09)
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