ちはやふる 上の句 の かっぱ堰 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > チ行
 > ちはやふる 上の句
 > かっぱ堰さんのレビュー
ちはやふる 上の句 の かっぱ堰 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ちはやふる 上の句
製作国
上映時間111分
劇場公開日 2016-03-19
ジャンルドラマ,シリーズもの,青春もの,学園もの,漫画の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 原作とアニメは見ていない。主演女優が好きで見たわけではない。
最初が部活の勧誘で始まるのでまたこれかという気になるが、続く序盤のマンガっぽさに呆れてしまい、これはそもそもマンガだからと自ら言い聞かせながら見ることになる。ただ「バカ」「カバ」とか「お母さん」とかは悪くない。
また本筋の展開では、最初は主人公を天才のように見せておきながら、その主人公を含めていきなりどん底まで落ち込んでしまい、その上に本番でも深刻なトラブルが発生していながら結局は優勝してしまうという流れが、ご都合主義とはいわないまでもあまり自然に感じられなかった。ちなみに主題歌はエンディングの雰囲気をぶち壊している。

一方ドラマ的には、若いのに運命の限界を感じていた男が、土壇場で一気に壁を突破したのが痛快で感動的だった。また孤立主義だった男が、今回とりあえず仲間の存在を認識できたというのも悪くない。やらないでも済むが頑張ってやればそれなりの成果が出て、結局やってよかったことになるといった経験則の表現にもなっている。
また何より大会の場面が圧巻で、特にチームの皆が一斉に手を振るのが流れの変化を象徴していたのは非常に印象的だった。ラストの対戦にも意外性があり、見る側としてもこれはやられた、という感がある。「瑞沢優勝」と言い切らないうちからの展開は感動的だった。
ほか歌の解釈ということに関しては、定説は定説として人それぞれの思いも別にあるということだったらしい。勝負では最初の何文字かしか問題にならないとしても、背景にある歌の全体像を認識することで文学的な世界が広がる様子も見せていた。

なお登場人物としては大江奏という人が、当初は奇矯な言動が多かったが、落ち着いて来ると優しい人柄が見えて来て、歌を詠む声もきれいで好きになった。意気消沈している男の肩をほかの男が次々に叩いてから、この人がそっと手を置いたところは少し泣ける。「“田子の浦”取りました」と言っている顔を見ると自分も嬉しくなった。
ちなみに男は誰が出ようが出まいが関心ないわけだが、ライバル役で出た清水尋也という役者は他のところで見たことのある清水尚弥の実弟だったらしく、雰囲気がかなり似ているので、序盤で兄が端役で出たのを見てから弟が出ると混乱した。
かっぱ堰さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2018-01-07 14:58:08)
かっぱ堰 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-11-30太平洋戦争 謎の戦艦陸奥5レビュー3.50点
日本海大海戦 海ゆかば4レビュー4.50点
日本海大海戦7レビュー6.33点
2024-11-23ミテハイケナイ都市伝説 ~闇に葬り去られた人間失格者達~<OV>4レビュー4.00点
2024-11-16はちみつレモネード8レビュー7.50点
2024-11-02スイング・ステート5レビュー6.33点
2024-10-19バーバリアンズ セルビアの若きまなざし5レビュー5.00点
2024-10-19コーカサスの虜6レビュー7.41点
2024-10-12VIRUS ウィルス:325レビュー5.00点
2024-10-12SHOT/ショット5レビュー5.00点
ちはやふる 上の句のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS