クイーン・イン・ザ・ミラー -女王の召喚- の かっぱ堰 さんのクチコミ・感想

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クイーン・イン・ザ・ミラー -女王の召喚- の かっぱ堰 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 クイーン・イン・ザ・ミラー -女王の召喚-
製作国カナダ
上映時間92分
ジャンルホラー
レビュー情報
《ネタバレ》 「ミラーズ 呪怨鏡」(2015)のリメイクのようで、元映画の脚本・監督を原作者とし(Story by)、題名も元映画の英題にあるQueen of Spadesをそのまま使っている。世界的に有名とも思われない元映画を、何でわざわざカナダまで持って行ってリメイクするかと思うが事情は調べていない。
内容としては元映画と同様、鏡の中から「スペードの女王」という魔物(台詞では幽霊)を召喚したら大変なことになったという映画である。一応ホラー映画だが、元映画と同じく特に怖いところはない。ただ主人公が叫んだ顔が楳図マンガを思わせる場面はあった。
ちなみに映像面で、高層集合住宅の外観を頻繁に映していたのは元映画へのオマージュと思われる。また映像に出たトランプのカードにQ(Queen)でなくD(Dame)と書いてあったのはフランス式だが、これは元映画の原題にあるдама(dama)にも通じる。

登場人物の構成は元映画と同様で、名前も同じか似たものにしている。最も違うのは元映画の父親の役を母親に変えたことで、父親は映像に出て来なかった。
物語としては、登場人物の性別などに合わせて適宜に変えた点も多いが、基本的な筋立ては元映画とほぼ同じである。個別の場面もかなり忠実に再現されていたりして、ここまで元映画に寄せる必要があるかと思う点がかなり多い。
ただ元映画で不明瞭な点や無理がありそうなところを受け取りやすいよう変えたのはよかったかも知れない。例えば主人公の「願い事」というのが何なのか、元映画では素っ気なさすぎて想像がつかなかったが、この映画を見るとなるほどそういう方面のことかと逆に思わされた。また序盤のプールでAEDが出たのはどういう意味かと思っていたら、後でちゃんと生かされていたのでなるほどと思った。元映画のように病院まで行く必要はなかった。

しかしラストの場面の意味は前にも増して難しい。今後は主人公自身が何かの火種になっていくという意味か、あるいは主人公の「願い事」をかなえるべくスペードの女王が何か画策しているのか。元映画も全部わかったような気はしないので、この映画でも実はわかっていないことが多々あったりするかも知れないがまあいいことにしておく。
なお点数は元映画と一応同じにしておくが、元映画にあまりにも寄りすぎのため違う映画を見た気がしない。
かっぱ堰さん [インターネット(字幕)] 5点(2025-04-12 19:57:50)《新規》
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投稿日付邦題コメント平均点
2025-04-12クイーン・イン・ザ・ミラー -女王の召喚-5レビュー5.00点
スペルズ/呪文5レビュー5.00点
ミラーズ 呪怨鏡5レビュー5.00点
スペードの女王7レビュー6.66点
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