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《ネタバレ》 アポロ計画という宇宙開発史の真打の映画化ということで、期待を膨らませて初日に駆けつけてしまいましたが、これがびっくりするくらい退屈で、高揚感にかける映画でした。
やたらと人物のアップを多用し、ブレまくるカメラワークも、当方には苦痛でした。 人命がかかっているにもかかわらず、ただの早いもの勝ちの意地の張り合いになっていた米ソの宇宙開発競争の是非なんてテーマはとっくに「ライト・スタッフ」で描かれていて、そこでは最終的に宇宙飛行士たちの行動原理が、男の夢とロマンとプライドに昇華されます。(したがって、奥様方は添え物のような扱い。「ライト・スタッフ」はたぶん女性には受けが悪いと思う)一方、本作では、多くの犠牲を払ったがゆえに単に引くに引けなくなっただけで、しかも娘を失っている主人公は既に生への執着をなくしていたがために、どんな危険な任務でも遂行できた、みたいな描写になってます。 帰還してから、世論が一転して偉業をたたえ、月面着陸が人類史に及ぼす影響など考えだすのと逆に、ニール本人はひたすら個人的なことにしか関心が向かず、ようやく娘の件から立ち直りはしたようではあるが、自分の達成したことの意義を全く認識していないようでした。(じゃあ、最初のジェミニ計画の面接での偉そうなセリフはなんだったの?) ニール・アームストロングって、ほんとにこんな人だったのでしょうか?もしそうなら幻滅だし、そうでないなら名誉棄損レベルと思う。いずれにせよ、映画にするような題材ではないな。 【Northwood】さん [映画館(字幕)] 2点(2019-02-09 00:48:32)
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