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《ネタバレ》 「女性のための映画」である事を知りつつ相性悪そうだなぁと思いながらも観賞。でも蓋を開けてみると、“女が「産む機械」なら男なんて「種付け機械」じゃない!”と罵倒されている気分ながらも、ジェンダーフリーやら養子縁組制度やらについて色々と考えさせられる良い映画ではあった。特に序盤における登場人物達がぶつ切りで描かれていく群像劇のような印象から一転、中盤以降から様々な形の親子関係を通じて人々の間に「縁」が出来てゆく展開はお見事。ただ、主人公母娘の微妙に露悪的な立ち振る舞いにはなかなか肩入れができなかったなぁ。なんか恵まれない自身の境遇を周囲の人間に八つ当たってるだけみたいに見えて、その辺りにフェミニズムの一番めんどくさい部分を垣間見てしまった気がする。あと、『愛する人』っていう邦題もちょっと軽すぎる感じがするので、ここは原題通り『母と子(Mother and Child)』で良かったんじゃないかなぁ。せっかく良いテーマを扱ってるのにもったいないと思った。
【オルタナ野郎】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-01-08 20:21:22)
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