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《ネタバレ》 当時の雰囲気を再現した映像は抜群によかった。東大安田講堂事件など、実際の事件をできる限り再現してくれたことはとても興味深いことだ。 ただ、目に見える出来事ばかり心に突き刺さってはくるけど、全体的に答えが見えないというか、、。 梅山をそこまで駆り立てたものは何だったのか? 沢田の原動力は野心だったのか、好奇心だったのか、ジャーナリズムの精神がそうさせたのか? そのジャーナリズムとは? そして、、全共闘運動とはいったい何だったのか? 妻夫木に泣かせて、これは若かりし日の過ちだった、でうまく着地はさせてるけど、色々とわからないままで終わってしまった感じ。 「なんか、嫌な感じがする」 結局のところ、彼女 (忽那汐里) が最後に言ったこの言葉こそ、この映画全体をうまく包括している気がする。そう、なんか、嫌な感じがするんだ。早い話が、確固たる思想を持ち合わせていない若者たちが、まるでブームのように運動に便乗して、過激派のモノマネをして、ある者はそれを煽り立て、結果として、それが時代に (建設的な) 大きな変化をもたらしたかと言えば、そうでもなかった。人が死んでいるのに。 だから率直な感想を言わせていただくと、これは嫌な感じがする映画だった、それ以上でもそれ以下でもない。
【タケノコ】さん [DVD(邦画)] 6点(2021-03-28 18:00:31)
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