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レビュー情報
《ネタバレ》 演出・構成ともに優れていると思う。インタビュー音声は流れるものの、基本的には映像と音楽で見せる映画。映像はスローモーションをうまく使っているし、1度しか使われない早回しも効果的だ。クラシカルな音楽を使用するのにもちゃんと理由があり、よく考えられているんだなと感心する。すきやばし次郎のドキュメンタリーであるためにどうしても小野次郎氏を描くのが中心になる。長男メインの買い付け等のシーンも常に氏の存在を意識させられるので、氏が逝去した後のすきやばし次郎はどうなるのか?ということが描かれはするものの、長男が脇役に回らざるをえない。しかし、最後の山本益博氏のインタビューで実は長男が主役のドキュメンタリーだったのだ、と気付かさせる構成!素晴らしかった。海外で高く評価されているのもうなずける。決してオリエンタリズムだけを評価しているわけではない。
【カニばさみ】さん [インターネット(字幕)] 8点(2015-09-06 23:21:30)
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