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《ネタバレ》 この頃のデビッド・フィンチャーの世界観には痺れますね。提示されるもの全てに酔いしれてしまいそうです。とはいっても、初見時はよく理解できない作品でありました。なんじゃこりゃ、と思ったのです。何度も見なおしているうちに、男性性を得ようとするばかりに暴走した男の悲劇であることが理解できてきて、ようやく作品を楽しむことができるようになりました。
男は金と女だ!という核心を突きまくった言葉がありますが、ノートンちゃんは死の女神たるマーラに惚れ、職を捨てるどころかこの世から金という概念そのものを消し去ろうとしました。消費社会、資本主義なんて一人の女を愛するためなら捨てたっていい!という潜在意識がタイラーとなり、具現化したと考えています。女が金を殺したのです。ある意味純愛です。これほど深い愛の話はないですね。 映画の捉え方は人それぞれだから、こういう考えもあっていいんじゃないかと思って書きました。それにしても、主役の3人はコレでもかというくらいに輝いてますね。特にブラピ。史上最高のブラッド・ピットでしょう。 【カニばさみ】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-09-13 02:30:23)
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