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《ネタバレ》 「ポランスキーの映画=血生臭い」というイメージがあると思うが、ポランスキーのデビューを飾った本作は鮮血を描かない。
プロットとしてはルネ・クレマンの「太陽がいっぱい」に共通しているが、本作のサスペンスは一味違うのだ。 冒頭、車を飛ばす夫婦から映画は始まる。 車上で交わされる他愛の無い会話、そこに飛び込んでくる若者。 中年のエリート気取り、インテリぶった人妻(メガネ取ったら超美人)、背伸びする若者。 三人は世間話でしばらく時間を潰し、男が若者を船上に誘い込む。 若者の前で見栄を張ろうとする男、大人を演じようとする女、負けてたまるかと反抗的な青年。 ストーリーは至極単純、テンポものんびりしているが、独特の空気が中々退屈させてくれない。 “ナイフ”で指の間を刺す瞬間の緊張。 三人のやり取りが面白い(そして奥さんが無駄にエロイ。ちょっとズンドーだけど美人だから問題無し)。 もうこの頃からロマン・ポルノスキーの気が(ry 湖上でのやり取り、そこで起きる「事件」。 湖面に消える者、情事にふける者、岸辺に戻ってしまった者・・・彼は何者だったのだろう。 そして最終的にナイフと船じゃなくても別に問題無かったという。 あるいわ本当に幽霊だったのかも・・・そんな映画。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-12-16 22:09:14)
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